え?そんなとこから雨漏り?新築で失敗しないための屋根形状

屋根形状は外観のカッコよさを決める重要なポイントなので、新築住宅を計画するときにこだわる人も多いと思います。

 

特に最近ではモダンな住宅も増えてきて、昔のような切妻屋根や寄棟屋根よりは片流れ屋根や箱型の陸屋根が人気です。

 

でもそんな人気の片流れ屋根や陸屋根にももちろんデメリットはあります。

 

そこで、それぞれの屋根形状のメリットデメリットを紹介します。

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切妻屋根

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出典http://www.katase21.com/case/036/

昔ながらの飽きのこないシンプルな形で、最近のモダンな住宅にも使われています。

 

正直、デメリットが思い浮かばないくらい、住宅にとって理想的な屋根形状です。

 

雨漏りもしにくいですし・・・。これは記事後編でお話しします。(^^)

 

棟の下あたりには、小屋裏収納やロフトを作ることもできるので、屋根裏の無駄な空間をなくすことができます。

 

本当に悪いところが出てこない。(笑)しいて言うなら、ありふれていることぐらいでしょうか。

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寄棟屋根

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出典http://www.aqura.co.jp/gallery/sw0022/detail/122/

僕は基本的にモダンな家が好きなので、どの屋根形状でもモダンでカッコよく見える住宅を紹介しています。

 

昔の和風の瓦の家によく使われていた形ですが、この写真を見ると今風なイメージですよね。

 

寄棟のいいところは、軒が全ての外壁面にかかるので、壁に当たる雨を防いでくれます。

 

デメリットは、切妻に比べると屋根面が増えて山や谷ができるので、雨仕舞が難しくなります。

 

あとは、小屋裏収納やロフトは取りにくいです。

片流れ屋根

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出典http://www.otanisekkei.co.jp/gyomu/sekou/jutaku/odHouse.html

最近はよく見かけるようになってきましたね。ある意味、切妻よりありふれていますが・・・。(笑)

 

片流れ屋根の場合は、切妻と違って棟で屋根を折り返さないので、小屋裏収納やロフトの空間を取りやすいです。

 

他に、片流れは屋根面が1面だけなので、雨仕舞がしやすいです。

 

ただ、片流れの上側(軒と反対側)は軒がかぶさっていないので、壁に雨が当たりやすくなってしまいます。

陸屋根

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出典http://www.noveworks-rc.com/e62.html?PHPSESSID=a7c2765b98c8a0bada29343ab6fb3851

最近は特に増えてきていますね、このようなキューブ型の陸屋根。

 

モダンでカッコイイですよね、実は僕も流行りものが好きなのでこの形の外観は好きです。

 

でも、箱の中に屋根があるタイプなので、雨を軒で受けることなく壁に当たってしまいます。

 

なので、雨が降ったときに窓を全く開けられないんですよ。

 

梅雨時期のジメジメしたときは特に窓を開けたくなるのですが、ちょっとでも開けると家の中に雨が入ってきます。

 

で、これが一番のデメリットなのですが、雨漏りの70%以上は屋根ではなく壁で起こります。

 

実は屋根から侵入する雨漏りより、壁から侵入してしまう雨漏りの被害の方が圧倒的に多いのです。

 

ということは、切妻や寄棟は軒があるので壁に直接当たる雨を最小限に抑えてくれますが、片流れや陸屋根は雨が降れば降るほど壁に当たるので、雨漏りしやすくなります。

 

よく、「この屋根は雨漏りしやすい。」と言われますが、実は原因は屋根形状そのものではなく、外壁に当たる雨の量が関係しています。

 

それに、雨漏りに対する意識も屋根屋さんは高いですが、外壁屋さんは低い人が多いのでちゃんと施工されていないこともよくあります。

 

確かに屋根形状が違えば見た目は全然違ってきますが、どれも今風のモダンな家に仕上げることができるので切妻や寄棟も検討してみてはいかがでしょうか。



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