
一生に一度の大きな買い物で、手抜き工事なんてされたらたまったもんじゃないですよね。でもですね、こんなニュース記事が出ちゃってます。
実務者の・・・。お施主さんじゃなくて実務者が言っちゃってます。大丈夫か建築業界。
もうすでに施工トラブルが頻繁に起こっているようなのですが、建て主としてできることはちゃんと建築中の現場に足を運ぶことでしょう。
施主が来れば変わる?
以前に大工さんの目線で「現場の大工さんに差し入れする頻度は?」という記事を書きましたが、本当にいいものをつくるためなら毎日行ったほうがいいです。
というのも、実際には1件の家を建てるためには何十社もの業者さんが出入りするので、みんながみんな腕の良い職人さんばかりではありません。むしろ職人のレベルは低下してきています。
お施主さんに毎日来られると職人さんからはウザがられるかもしれませんが、間違いなく緊張感は高まります。
手抜き工事を防ぐというよりは、「丁寧な仕事をしてもらう」ためにも頻繁に現場に足を運びましょう。
Sponsored Link職人の人手不足
手抜き工事、品質の低下による施工トラブルが多くなっている原因のひとつに、職人の人手不足が考えられます。
高齢化によって、昔ながらの頑固な大工さん的な存在が引退していなくなってしまっているんですね。もちろん、若手育成に力を入れているところもあって、若い方でも腕のいい職人さんはたくさんいます。
それでも、全体的に職人さんの人数が減ってしまっているので、仕事に追われて慌てて工事している人も多いようです。特に工事件数の多いハウスメーカーなどは雑になりがちです。
建て主からすれば、職人さんの人数が少ないとかは知ったこっちゃないと思うので、やっぱり現場に行くしかないですね。
職人さんも経験を積まないと一流にはなれないのはわかりますが、「まだまだ見習いですが、練習をかねて一生懸命頑張ってます!」みたいな人に自分の家の工事をしてもらいたくないですよね。(汗
工期が短くなっている
昔は職人さんがじっくりと半年~1年かけて造っていたものが、今では3か月程度で完成してしまいます。
いろんな技術の進歩で早くなっていることはわかりますが、上棟してから1か月ぐらいで完成してしまう家もあるので、それはさすがに早すぎじゃないのかなーとは思います。
職人のレベルも低下して、工期も短くなってる・・・。腕の悪い職人が工期に間に合わすために突貫工事している、ということになりますかね。
ただ、今ではいろんな部材を事前に工場で機械加工してから現場で組み立てる方法が多いので、パーツパーツの品質は昔より高いでしょう。
それを組み立てる人の力量は、やっぱりこまめに現場に行って確認しましょう。
さいごに
品質低下や手抜き工事についてお話してきましたが、家そのものの性能は昔に比べ格段に上がっています。今では高気密高断熱住宅が当たり前の時代ですから、そのあたりの施工は昔より難しくなっています。
いくら紙上の性能(設計)がよくても、ずさんな施工をされてしまっては快適なお家にはなりません。
建築中の現場に行ったところで何を見ればよいかなんてわからないと思いますが、素人でもわかるような傷やよごれがないか、現場は整理整頓されているかなどを見るだけでもいいです。
施主が現場に行く回数が増えれば手抜き工事は減るはずなので、できるだけ足を運ぶようにしましょう。
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